これ、SFだから。異能力テーマのSFとしてはお話は凡庸。日本のSF映画としては優秀。日本人が好きな本格ミステリじゃないから。脚本に期待しない三池監督は、人間を撮る監督になってきた。三池監督は名人開眼前夜だと思う。★ラプラスの魔女 2018年公開 邦画
画像出典:映画.com
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本日、「ラプラスの魔女」映画館にて観てきました。
僕の場合、決まった休日をとるのではなく、日常の空いた時間に映画館へ飛び込む感じで、映画を楽しむことが多いです。
先日は、珍しく休日に映画館をはしごして「アベンジャーズ」と「レディプレイヤーワン」を観ましたが、どうも自分に最新の邦画成分が不足している気がして、昨日、仕事の合間にDVDで「氷菓」を観て、今日もスキを見つけて、「いぬやしき」か「ラプラスの魔女」を観ようと思って時間が合っていた「ラプラス」を観てきました。
ちなみに僕は広瀬すずのファンです。
単純に彼女のルックスが好きです。
昨日、「氷菓」でヒロインを演じていたお姉さんの広瀬アリスよりも、妹さんのすずの方が好きです。
しかし、「ラプラス」は評判が悪かったので、観る前は期待してなかったです。
正直、広瀬すずしか見るとこのない映画かと思ってました。
が、全然よい映画でした。
これ、不評なのは、みんなが東野圭吾原作のミステリ映画だと思って観るからで、この作品は、東野圭吾原作のSF映画です。
東野作品にはけっこうSFも多くて映画化されたものでも、最近の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」も、広末涼子が主演した「秘密」もSFです。「天空の蜂」も最新鋭のハイテク戦闘ヘリ(そんなヘリは現実には当然ありません)がジャックされて日本政府が脅迫されるSFですよね。
SF、オカルトファンが大好きなフランスの数学者ラプラスの理論を体現した異能者たちが登場するSFですから、そう思って観てもらえれば、国産SF映画としては稀にみる傑作だと思いますよ。
SFマガジン愛読者でSFファンの僕は非常に満足しました。
日本でも「メッセンジャー」に向こうを張るくらいの気概でSF映画作ってるじゃん、と思いました。
あと、監督の三池崇史が日本映画にしては、奇をてらった映像や予算内でなんでも映画化する職人的手腕の人かと思っていたら、役者に役ではなく、作品世界内に生きている人間を演じさせ、その瞬間をフィルムに収める名匠になりつつあると思いました。
もともと脚本を自分流に改変してしまう人でしたが、いまは脚本を超えて、役者の力量を引出し、それを撮影していると思います。
誉めすぎかな? いやいや三池監督、伊達に数こなしてないですよ。
ただの原作付きの役者のコスプレ大会を撮影してるだけの監督さんじゃありません。
おもしろかったです。満足しました。実写のSF映画が好きな人へオススメします。
あえて難を提示すると、広瀬すずのラプラスの魔女は若すぎます。
広瀬すずは光ところのある若手女優さんだけど、万物の物理法則をすべて把握しているラプラスの魔女を演じるには、さすがに19歳では若すぎます。
このレベルの異能者は、実在すると頭よすぎてもっとアホに見えると思うんだよね。
悪魔的な感じとかミステリアスとかではなくて、ただただ度外れたアホで、しかも言ってることは正しいという、感じ悪くてムカつく若造だと思います。
さすがの広瀬すずもそれを演じるには人生の経験値が少し足りない気がしました。
解説
東野圭吾のベストセラー小説を三池崇史監督のメガホンで実写映画化し、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰が初共演を果たしたサスペンスミステリー。妻と温泉地を訪れた初老男性が硫化水素中毒で死亡する事件が発生した。捜査を担当する刑事・中岡は妻による遺産目当ての計画殺人を疑うが、事件現場の調査を行った地球化学専門家・青江修介は、気象条件の安定しない屋外で計画を実行するのは不可能として事件性を否定。しかし数日後、被害者男性の知人が別の地方都市で硫化水素中毒により死亡する事故が起きる。新たな事故現場の調査に当たる青江だったが、やはり事件性は見受けられない。もし2つの事故を連続殺人事件と仮定するのであれば、犯人はその場所で起こる自然現象を正確に予測していたことになる。行き詰まる青江の前に謎の女・羽原円華が現われ、これから起こる自然現象を見事に言い当てる。彼女は事件の秘密を知る青年・甘粕謙人を探しており、青江に協力を頼むが……。
スタッフ
- 監督
- 三池崇史
- 原作
- 東野圭吾
- 脚本
- 八津弘幸
- 製作
- 市川南
- 共同製作
- 堀内大示
- 藤島ジュリーK.
- 吉崎圭一
- 弓矢政法
- 高橋誠
- 奥野敏聡
- 渡辺勝也
- 荒波修
- エグゼクティブプロデューサー
- 山内章弘
- 企画
- 臼井央
- 臼井真之介
- プロデュース
- 臼井央
- 臼井真之介
- プロデューサー
- 坂美佐子
- 前田茂司
- プロダクション統括
- 佐藤毅
- アソシエイトプロデューサー
- 二宮直彦
- 西崎洋平
- ラインプロデューサー
- 今井朝幸
- 善田真也
- キャスティングプロデューサー
- 杉野剛
- 撮影
- 北信康
- 照明
- 渡部嘉
- 録音
- 小林圭一
- 整音
- 中村淳
- 美術
- 林田裕至
- 装飾
- 坂本朗
- ヘアメイク
- 酒井啓介
- 編集
- 山下健治
- 音楽
- 遠藤浩二
- 主題歌
- アラン・ウォーカー
- VFXスーパーバイザー
- 太田垣香織
- キャラクタースーパーバイザー
- 前田勇弥
- 音楽プロデューサー
- 杉田寿宏
- サウンドエディティングスーパーバイザー
- 勝俣まさとし
- 助監督
- 長尾楽
- 制作担当
- 柄本かのこ
キャスト
製作年 | 2018年 |
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製作国 | 日本 |
配給 | 東宝 |
上映時間 | 116分 |
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映倫区分 | G |
資料出典:映画.com