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本の紹介01 ぼくらの時代 栗本薫

 

ぼくらの時代 (1978年)

ぼくらの時代 (1978年)

 

 こんにちは。本気で本です。

 

自分のブログを振り返って、そう言えば、当初の目的だった本の紹介を全然してないな、と思いました。

いま、現在、脳出血後から僕の文を読む力は、まだまだ戻っていなくて、とても遅いです。

以前は、一日、2~3冊は普通に読んでいたので、それができないのはストレスです。

しかし、それはあきらめずに読み続けるしか力を取り戻す方法はないそうので、あきらめずに読むしかありません。

でも、本を読むスピードが遅いのをこんなにストレスに感じるとは思いませんでした。

これではとても、最近、読んだ本をぱっ、ぱっと紹介するのは無理です。

ということで、なら、過去に読んだ本を記憶をたどりながら、紹介するのはどうだろう、と思いました。

読んできた本の記憶は、僕にとってとても大切なものです。

いまも昔も、本を読むは大好きです。

 

さて、今回、ご紹介するのは、亡くなられてから約9年が経った女流作家、栗本薫さんの「ぼくらの時代」です。

同作は、彼女のデビュー作であり、江戸川乱歩賞の受賞作です。

こちらは、あまり有名ではありまえんが、柳沢慎吾主演でドラマにもなりました。

 

作者と同名の大学生、栗本薫(男)が親友の石森信、加藤泰彦と三人で、アイドルのあい光彦ファンの連続殺人事件の謎を解きます。

 

読みやすい文体と、親しみやすい一人称で、この作品は人気をはくしました。

 

僕がこれを読んだの小学生高学年の頃です。

栗本薫(作家さん本人)はビックマウスというか、随筆でずいぶんブイブイ言わせる人でした。

「自称天才」であり、「終わりのない物語を紡ぐために、全100巻の大長編小説を書く」と宣言して、グインサーガを書きだしました。

小学生だった僕は、「わぁ、天才さんだぁ」と、彼女の活躍を応援していました。

その流れの中で、彼女の処女作「ぼくらの時代」も読んだのでした。

 

正直言って、当時、「ぼくらの時代」は栗本作品の中で、そう面白い方ではありませんでした。が、薫くんの本だから、ということで僕は読んでました。

栗本薫(探偵の方)が活躍するぼくらシリーズは、この後、「ぼくらの気持ち」「ぼくらの世界」と続きます。ぼくらシリーズは、「気持ち」が一番おもしろいです。

2018年のいまの読者のみなさんは、もう、栗本薫の名前も知らない人が多いと思います。

栗本薫は1990年代には、新刊がベストセラーリストに載る人気作家でした。

ヒロイックファンタジー、ミステリ、SF、時代もの、そしていわゆるBL(ジュネと呼ばれていた頃のBLです)の元祖的作家さんでした。

彼女の作品は、あの頃のラノベ的役割も果たしてました。

「ぼくらの時代」もし、ブックオフで格安で見かけたら、買う価値はじゅうぶんあると思います。

そういえば、彼女の読者は当時から女性が多かったですね。

僕はいまでも、薫くんを忘れてないです。

たぶん、ずっと忘れないと思います。

いつまでも少年な、モラトリアムな甘い名探偵がお好きな方へオススメします。

 

 

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