今回は1本立てでじっくり見て欲しいアニメです(また押井守かよ)
こんにちは。
ブログという名のミニシアター館主の本気で本です。
猛夏ですね。暑い。
映画好きとしてはこんな時は、お気に入りの映画といっしょに、ひんやりした劇場の暗がりでこっそり息していたくなりますよね。
今日、ご紹介するのはそんな暗がりで頭と目だけ働かせて時間をすごすのにもってこいの思索的作品です。
「イノセンス」(INNOCENCE)。100分 2004年 監督 押井守。
当時、春休み映画として全国劇場公開されました。
人形やアンドロイドなど、限りなく人間に近く作られた人工物と人間との違いはなんなのか?
それがテーマの作品です。
作品を通して、それをまじめに考えいますので、テーマに興味が持てればおもしろい映画で、興味がもてなければ、なんじゃこりゃです。
僕にとってはこの作品はオールタイム級のおもしろい映画の一つです。
以前、押井守のこうした思索的作品が注目され、わりとひんぱんに劇場公開されていた頃、僕の知り合いの某国立大学の大学院でまじめに文系の某研究をしていた大学院生の女性が、押井監督の作品に耐え切れずに、せっかくチケットを買って映画館まで行ったのに、映画の途中で帰ってきてしまったことがありました。
当時の彼女いわく、
「つまらん」
だそうでした。
僕はそれを聞いて、これくらいの遊びも認める余裕がないなんて、この人、つまらんな、と思いました。
公開から15年近くすぎたいまも、僕の心のスクリーンで繰り返し上映されているこの作品をあなたに、送ります。
画像も音楽もいまみても1級品なので、BGVとしてただ眺めるのもアリだと思います。
では、興行収入10億円、制作費約20億円の贅沢な時間をどうぞ。
お代はもちろんいりませんが、当劇場へのまたのお越しをお待ちしております。
失礼します。