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単品19.「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」原作 森博嗣。監督 押井守。長編アニメです。

 

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画像出展元URL:http://eiga.com


スカイ・クロラ The Sky Crawlers

 

森博嗣は愛知県が生んだ有名人

これまたいまさらですが、僕(本気で本)は現在、愛知県在住の愛知県人の一人です。

名古屋でよく行く盛り場は大須だし、脳出血で倒れたのは栄、救急車で運ばれたのは名古屋医療センターです。

ついでに愛知の大学のミス研(ミステリ研究会)出身です。

そんな私にとって、今回紹介するスカイ・クロラの原作者の森博嗣は同郷出身の有名人で、僕ら世代の愛知県のオタクは、みんな、名古屋大学の森助教授と言えば、聞いたことのある存在です。

学生時代は名大(名古屋大学)の漫研で同人活動にあけ暮れ、卒業後は大学の助手になって、コンピュータープログラムの専門書を書いたかと思えば、娘さんに読ませるために書いたミステリがきっかけで作家デビュー。あれよあれよと言う間に人気作家になって、そしてついに自著が押井守監督の劇場用アニメへ。

すごいとしか言いようがないキャリアです。

まぁ、持ち上げていたらキリがないので、森博嗣を褒めるのはこれくらいにします。

僕は彼の小説は、S&Mシリーズ、Vシリーズくらいまではすべて読んでいて、スカイ・クロラも発刊当初に読んだと思います。

正直、けっしておもしろくはなかったけれど、森博嗣の趣味的な小説ということで、結局そうなるとSFなんだな、と思いました。

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 画像出展元URL:http://eiga.com

カイ・クロラはSFです。

戦争が国家に依頼された企業同士が行うゲームのようなものになっている、いつかのどこか。

キルドレと呼ばれる人工製造された基本不老不死の少年、少女たちが、戦闘機に乗り、互いに殺しあう世界です。

キルドレは、戦闘でのみ死にますが、戦死しなければ、若いままいつまでも生き続けます。しかし、キルドレは戦争のパーツとしての人生しかなく、ごくごく普通の日常を営む一般人のような人生は送れません。

戦争のための道具として製造されたキルドレ。そんな彼(彼女)らにも自意識や意志があって生き、殺し、そして悩んでいるんのでした。

例え戦死しても自分と同じタイプのキルドレが製造され、過去の同タイプのキルドレの記憶をデーターとして所有し、それをリセットした状態で、また戦場に送られてくる。

つまり憶えているようないないような過去の記憶があるわけです。

そんな彼らの日々の生活を描いたのがスカイ・クロラです。

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 画像出展元URL:http://eiga.com

そして映画のストーリーは

映画はまず、複数のプロペラ機同士の空中戦から始まります。

なかなかキレイな画質で迫力があります。

そこで敵機を撃墜するのが、「ティチャー」と呼ばれるパイロットが操縦する機体に黒猫のマークがペイントされている機です。

そして先の戦闘とは別に一機のプロペラ機が基地らしき場所に、無事に直陸します。

機から降りてきたのは優しげな顔つきをした少年、函南 優一(カンナミ・ユーイチ)で、キルドレの彼は戦闘機乗りとして、この基地へ赴任してきたのでした。

彼は基地の司令官であるキルドレの少女、草薙 水素(クサナギ・スイト)に挨拶に行き、そこで二人は出会うのですが、これは二人にとっては、それぞれの上書きされた過去の記憶の中で、同じタイプのキルドレと出会った記憶の繰り返しにすぎないのでした。

函南はまた、過去の函南たちと同じ運命をここから辿ってゆくのでしょうか?

 

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 画像出展元URL:http://eiga.com

 デストピアSFだとわかっていても、それでも

戦闘機乗りとして永遠に生きる少年、少女の物語というのは、僕は別に悪いとは思いません。

その少女が妊娠してしまい子供(それも少女)がいてもそれも別にいいんじゃないかと思います。

そんな彼らが愛し合い、その時を永遠にするために(僕の解釈では)、例え、リセットにすぎないにしても愛する人を殺したり、子供をつくったりするのはSFとしては悪くないと思います。

が、みんな大好きライムスター宇多丸さんの評(↓に貼っておきます)は酷評で、この映画、彼のウケは悪いんですよね。

しかし、記事全体の↓に貼った町山智浩さんの評価はそう悪くなくて、僕自身が衝撃を受けた点をあえて書くと下のようになります。


宇多丸が押井守監督の映画「スカイ・クロラ」を酷評

 

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キルドレが産んだ女の子

画像出展元URL:http://eiga.com

森博嗣の描く、作中で魅力的とされる女性キャラはいつも僕はピンとこない。

原作小説を読んだ時にはそう違和感を感じませんでしたが、アニメ版を観て僕が衝撃を受けたのは、 ストレス解消として部下にSEXを求める女上司(しかも永遠の少女)というのはかなり衝撃的でした。

 そこだけとるとまるでAVです。

正直、僕はそうした人には、どんなに美人さんでも魅力を感じません。

こんな些末な点を別とすれば、この作品はよくできたSFアニメだと思います。

アニメやSF小説(映画)で、ここではない異界を体験したい人へオススメします。


町山智浩の映画塾!「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」<予習編> 【WOWOW】#158

 


町山智浩の映画塾!「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」<復習編> 【WOWOW】#158

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