番外編100.極真会館 極真カラテ最強神話 牛を一撃で倒した男 大山倍達 問題は強さじゃない。僕が、極真空手を恥ずかしいと思う理由
下の動画は死の数年前、大山倍達が韓国のTV番組に出演して、日本で成功した韓国人、崔倍達(チェ・ペダル、최배달)として韓国語で談笑している姿です。↓
大山の出生時の名前は崔 永宜(さい えいぎ、チェ・ヨンウィ、최 영의)です。
そもそも大山は朝鮮半島生まれの韓国人であり、戦後23年後の昭和43年に大山倍達名義で日本国籍を取得しました。
大山姓は日本で書生として世話になった大山家への恩義から名乗ったもので、倍達は朝鮮の檀君神話に登場する伝説上の古代王朝倍達国からとったそうです。
日本の武道家を名乗る大山倍達は、生まれながらの日本人ではなく、最終学齢その他、経歴に虚偽が多いと彼の死後、ごくごく普通にそう語られるようになりました。
取材に基づき、大山の生涯を描いた「大山倍達正伝」の著者、作家の小島一志は、大山を「劇画や著書の内容は95%が虚飾であり何もかも嘘で固めた人生を送ったのが大山倍達という人間の素顔」と評しています。
kyokushinkai karate founder,Oyama Masutatsu(최영의,大山倍達) in korean talk show.1993
僕、個人として多くを費やしてきた極真空手について恥ずかしいと思うわけ
僕個人は9才の頃から武道を学び、大学を卒業後、一時期は極真会館の職員をしていたこともありました。
現在は2段(3段内定中)で、総裁の死後、分裂した極真の内で最大派閥の地方道場を営んでいます。
ですが、僕は極真空手の歴史、関わっている人間の多くは、恥ずかしいものだと思っていますし、いまも自分が関わり続けているのは、NPO法人として自分の道場は、障害者や心身に自信のない子供たち(大人も)の役に立てているのではないか、という自負があるからです。
口コミと紹介で細々と道場を経営してもう20年になります。
月謝は総本部に収めるお金は値引きしようがありませんが、子供でも大人でも1家族何人でもまとめて1ヶ月、5000円以下で常設道場で経営しています。相場では極真の道場は月謝1人、月7、8000円程度、10000円以上の道場もけっこうあります。
極真に長くいたことで、いろいろなウソを見てきました。
まず、地上最強の格闘技であるというウソ(測定するルールもないのに、地上最強なんて決めようがありませんから、それはあくまで会員獲得のためのキャッチコピーです。総合、K-1に参戦して敗北した極真選手もたくさんいます)
個人的経験では、ルールのない素手の喧嘩であれば、1番有効な攻撃手段は急所への不意打ちで、それは武道をしてようがしてまいが関係ありません。
極真の道場主、有段者、チャンピオンは人格者であるというウソ(極真は、空手流派の中でも逮捕者が多く、暴行、殺人、脱税、薬物、詐欺、窃盗、女性関係のトラブル、名の知れたセンセイ、選手でもなにかしらやらかしています。組織内でも決して仲が良いわけでなく、総裁の死後の分裂、再三の分裂、罵り合いとずっと醜い争いを続けています。それぞれの道場内も、いい人ばかりが集っているわけではありません)
格闘技をしている人はご存知かと思いますが、極真は空手諸流派の中で最もお金に汚く、うるさい流派です。
例として、今回のオリンピックに出場する日本空手協会のいわゆる寸止め流派の場合、学校に部活動があることも多く、町道場でも月謝も安く、それこそ昇段に10万円(僕の3段の昇段料)かかる流派などないと思います。
創始者の総裁もウソつきだし、多くの門下生も犯罪上等の社会不適合者ばかり、
あんた今回はそんな人のDVDを紹介するの?
いや実は、最近、自分の人生を振り返っていて、極真空手について文章にまとめようかな? と考えていたので、今回はその前哨戦として書いてみました。
僕だって、ずっと以前は大山総裁を心から尊敬していた頃もありました。
でも、亡くなっていろいろなことが明らかになって、財産は持たない、池袋の極真会館本部道場に住んでいると言っていたのに、都内に自宅があり、韓国にも家族(韓国人の奥さんと子供)がいて、性豪で女性関係も派手で、とか、幻滅することが多く、もはやこれはつまり大成功した新興宗教の教祖レベルの韓国人だったんだな、と思うようになりました。
愛国心あふれる日本兵の生き残りの大山倍達が、武道の道に生涯を捧げるという内容で大ヒットした劇画の「空手バカ一代」はアニメ版も含めて、僕はあの絵が苦手でハマれなかったので、そのおかげで傷の浅い部分もあるかと思います。
それでも実は↑この曲、気に入っているので、僕の葬儀で流して欲しいと思っていたりして。
でも牛は本当に殺したんでしょう?
手刀で角を折ったところまでは映像が残ってますが、素手で何10分も牛と戦うのが実戦だとは思えませんし、実用的だとも思いません。
人間が安全に牛を殺したければ、原始人でもまず道具を使うでしょ。
また、僕は極真の道場で牛殺しの技を習ったことはないので、弟子たちに技術を残してもいないようです。(まぁ、牛殺しの技術があったとしても現在では使う場面のない技術ですから、古流武術の多くと同じく失伝したでしょうね)
牛殺し=武道家、格闘家として優れているとは言えないと思います。
あと、大山の特技であった親指と人差し指での10円曲げも、手刀でのビール瓶切りも、悪いけど、大道芸的な芸当ですよね。
大山倍達で、いまも素直にすごいと思うのは実業家(虚業家!)として、財もない韓国人が日本に来て、口八丁、手八丁で。武術の達人の日本人になりすまし、一代で財と組織を築いたという点ですかね。そりゃ、裏も表も多くの人が関わって人に言えないこともたくさんあると思いますよ。
今回は自分がいまだに内部にいる新興宗教組織の内幕をバラしているような、うしろめたさを感じながら書いているのですが、熱心な極真信者の方、信仰の自由は1人1人にあると思います。
僕は僕の考え方があり、僕なりの極真の生かし方があるわけです。
ずいぶんひねくれた視点かもしれませんが、日本空手界の伝説的アイドル、大山倍達のエンターティメントの一端に触れたい人へ、極真会館、大山倍達名義の映像作品をオススメします。