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番外 映画がおもしろくなる本の紹介 「脚本(シナリオ)通りにはいかない!」君塚良一

 

今回は番外として本の紹介です。

僕は映画を観るのが好きですが、それと同等に映画に関するを本を読むのも好きです。

約3年前の脳出血以来、本を読む速度がすごく遅くなってしまったので、それ以前よりも読む量は減りましたが、それでも、僕はいまも本を読むのは大好きです。

しかし、ではなぜ、本の紹介ブログでなく、映画の紹介ブログを書いているのかといえば、本の紹介だと好きすぎて気持ちがあふれて、文章にまとめにくいのと、また内容がマニアックになりすぎる可能性が高いので、ただでさえ心優しい不特定少数のみなさんにどうにか読んでいただいているこのブログの読者をさらに減らしてしまう可能性が高いと思うからです。 

が、閑話休題で、映画の紹介ばかりしているよりも関連書も紹介した方が、読者の人に新しい映画の楽しみ方を提供できるかな、と思いました。

映画のパンフレットもよいけれど、映画に関する本を読むことで、間違いなく、もっと映画を楽しめるようになります。

一つの作品に話題を絞った本もアリですが・・・

この本は雑誌、「キネマ旬報」連載されていた、作品からの脚本の読み方についてまとめたコラムを一冊にしたものです。

映画を観て、そこから脚本を想像してゆく君塚良一のその推理、推測は読んでいて楽しく、僕は連載中からこのコラムの読者で、単行本化された際もすぐに購入しました。

別に映画の脚本家になる夢があるのではなく、一観客としてもっともっと映画を楽しめるようになりたくて、熱心にコラムを読みました。

君塚良一は脚本家にして映画監督です。

脚本の代表作は、「踊る大捜査線」シリーズですね。

ちなみに、ライムスター宇多丸は、自身のラジオ番組で、君塚の脚本を批判しているので、宇多丸のファンは同じように、君塚作品に悪印象を持っているかもしれませんが、が、それはあくまで宇多丸の見方だし、その見方に心底同意できるとしても、君塚が監督、脚本を担当した作品とこの本は別物です。

僕はこの本を押します。

君塚作品をすべて観てはいませんが、楽しんだものも、そうでないものも、あります。

そこらへんは他の映画作家と同じで、作品は当たりハズレがあるのが、普通ですよね。

本書で取り上げられている作品は、

野獣狩り

アフター・アワーズ

ブルークリスマス

マルコヴィッチの穴

アルマゲドン

アンブレイカブル

静ずかなる決闘

トラ・トラ・トラ!

太陽を盗んだ男

大いなる遺産

二十四の瞳

アナとオットー

JSA

チャーリーズ・エンジェル

アメリカン・ビューティ

なつかしい風来坊

天国に行けないパパ

初恋のきた道

約束

ひまわり

離愁

ブレードランナー

ウルトラセブン

フランケンシュタイン対地底怪獣

メトロポリス

八月の濡れた砂

黒部の太陽

山の郵便配達

時をかける少女

鉄道員

ハンニバル

ビューティフル・マインド

ピンクサロン 好色五人女

デーヴ

宵闇せまれば

わらの犬

愛と追憶の日々

スウィート・ヒアアフター

県警対組織暴力

ジョニーは戦場へ行った

ギフト

A.I.

キャスト・アウェイ

ブラックホーク・ダウン

けんかえれじい

サード

鉄砲玉の美学

発狂する唇

青春の蹉跌

等です。

例えば、「踊る大捜査線」シリーズのファンの人が、その脚本家がどんな思いでこれらの作品を観ているのか、知りたければ、この本を読めばそれがわかります。

また、これらの作品に興味のある人にとっては、有名脚本家による作品紹介本としてこの本は楽しめます。

映画からシナリオを読む、そんな観方をしている人はそんなにいないと思いますが、この本を手引きに、君塚流のその観方ができるようになれば、映画を観る楽しみがまた広がりますよね。

僕はこの本を読んで、多少は、君塚流の観方で映画を楽しめるようになったと思います。

映画は、なにも考えないで観ても楽しめますが、音楽やスポーツのライブと同じく、それについての知識や教養があった方が楽しさは2倍、3倍になりますよね。

そんな映画鑑賞の副読本として今回の本をオススメします。

<ライムスター宇多丸は、↓のように君塚作品に厳しいです>


宇多丸が君塚良一監督の映画「誰も守ってくれない」を記録的酷評

 

 

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