VOL4. 59. 「レスラー」プロレス信者の空手家である僕がオススメするレスラーストーリー やはりプロレスは宗教に似ている
実はそう過剰な演出があるわけでなく、リアル・プロレスラーストーリーだと思うわけ。
今回はミッキー・ローク主演の映画「レスラー」です。
まず、この映画はアクション映画ではありません。
日本でプロレス、西洋でプロフェッショナルレスリングと呼ばれるスポーツエンターティメントにとりつかれた一人の男の物語です。
映画の中で描かれているプロレスはあくまで、スポーツエンターティメントであり、ただのスポーツでも、もちろん格闘技でもありません。プロレスは米国では多くの人に、スタントマンのメロドラマとして認識されています。
日本では、格闘技だったり、武道的に思われているフシもありますが、プロレスはあくまで、観客があって成立する闘いであり、それは試合と言っても、純粋に勝敗を競うスポーツでもなく、どうしてもショウ的要素を含むものです。
僕は、幼い頃から武道道場に通っていて、いまもいわゆる実戦カラテの道場を経営していますが、それでもプロレスが好きで、いざ日常で起こりうる実戦(個人レベルのケンカ)になった時に、単純に最強なのは、あらゆる攻撃に対する打たれ強さ、精神的な場なれ感、腕力等から考えて、プロレスラーなのではないかと思っています。
この最強は、競技としての格闘技(格闘スポーツ)のルールで闘ってもプロレスラーが強い、という意味ではありません。
血まみれで火炎放射されたり、受け身のとりにくい危険な角度で投げられたり、100キロ超の体重の相手の殴る、蹴るを日常的に喰らっている人間は、プロレスラー以外、いませんよね。
それでも平気な体?を作るために彼らは毎日、鍛えています。(結果、筋肉増強剤ステロイドや痛み止めがはびこり、レスラーたちは薬漬けになってしまったりするのです)
彼らはその苦難から逃げず、大衆の前であえて危険に身をさらすことで生活の糧を得ているのです。しかもそれを何十年も続けていたりする。
なんなんだろう? この強さとすごさは。
僕はプロレスラーを愛を込めて頭おかしいと思いますし、同時に尊敬します。
映画では老境にさしかかったレスラーが自分の生き方の選択をせまられます。
ミッキー・ローク演じるランディは、かってはメジャー級の人気プロレスラーでしたが、いまでは老いて、スーパーのアルバイトで生活費を稼ぎながらも、地方のリングに上がり続けています。
そんなある日、彼は、長年のステロイド服用の副作用で、心臓発作を起こしてしまいます。
医師は彼に伝えます。
「命が惜しければもうリングには立つな」と。
しかし、彼の元にはかって多くの観客を熱狂させた、ライバルとのリマッチのオファーが届き、そして・・・。
レスラーはなんのために闘っているのか?
金のためか?
相手に勝ちたいのか?
応援してくれる客のためなのか?
デス・マッチで有名な日本人プロレスラー大仁田厚は、かって、どんどん過激になっていった自分のデス・マッチに集まる観客を満足させるためには、最後には自分は、観客の前で、リングで死ぬしかないんだろうか? と悩んだそうです。
バカみたいにまじめですよね。
でも、レスラー自身もプロレスファンもそんな、よく言えば純すぎる部分があって、それがプロレスというジャンルの大きな魅力だったりします。
さて、大仁田も悩んだこの疑問に、映画の中でランディはどんな答えをだしたでしょうか? それが気になる優しい方へ、この映画をオススメします。
<ラストに僕が好きなプロレスラーの入場曲を新旧4曲をのせておきますね。いまはプ女子(プロレス好きな女子)とかもいる時代ですし、ご存知ない方も、よろしければ、どうぞ!>
オリンピック出場のアマレスラー出身のレスラーの中では長州力が一番好きです。
「満場一致で支持される男」宮原健斗。このキャッフレーズをよく思いついたと思います。
オカダ カズチカ 2019 最新版 入場曲 『RAIN MAKER』PV付き
生まれながらの皇帝! レイン・メーカー、オカダカズチカ!(金の雨を降らせる男!)
新日本プロレスで今一番、人気のある人です。この人は弁が立ちます。