1980年 7月公開の映画(本気で本の個人的、思い出)
こんにちは。
本気で本です。
今回は1980年7月公開の映画を振り返ります。
いまも、リアルタイムでそれこそ毎日、新作映画が封切られているのですが、僕の場合、自分が歳(46才)をとったせいか、新作をガシガシ追いかける気にもなれず、気になる映画はそりゃぁ、みますけれども、おそらくすでに半分は経過しただろうと思われる自分の人生の中で、これまでにみて、自分の人生の1ページになっている作品たちに思いをはせたり、再見したりすることに、時間を費やしたい気分です。
過去にみた作品はすでに自分の一部になっているので、それらを語ることはイコール自分を語ることだったりします。
雑感ですけれども、映画という文化自体についていえば、2000年代のこの約20年でシネコンも全国に開設されたし、ネットの発達もあって、映画はますます、個人的にみたいものをみる、文化になりつつあるな、と思います。
これだけ個性というか、個人のそれぞれのやり方が尊重されるようになった時代の中で、それでもたくさんの人を同じ場所に集めて開催されるイベント会場としての映画館は、いつまで、いまの形態をキープできるのかな? と思います。
いま映画館という形が残っているのは、多くの人がその形に愛着をもっているからですよね。
どうか映画館文化がなくなりませんように。
1980年7月。
この月もまたアニメを中心に、いくつかの映画が僕の記憶に残っています。
まず、「青い珊瑚礁」が7月3日に公開されています。
アメリカ映画です。青春映画です。ブルック・シールズ主演で、1948年作の同名作のリメイクです。
映画と同名の松田聖子のシングル曲です。
こちらも1980年の7月に発売されました。
映画と直接、関係はなかったと思います。
この映画は、僕のとてもお世話になっている先輩(8つ年上)が、思い出の1作として、愛好していて、ソフトも所有されているので、その関係で大人になってからもみました。
子供の頃は、ちょっとHな映画みたいな印象があって、学校でも、そういう話が好きな連中がHな映画としてこの映画の話をしていた気がします。
世界に冠たるAV王国、日本の成人男子たる僕が、いまみると、別にたいしてHな映画ではないです。
どちらかといえば、いわゆるヘンな映画だと思います。
見た劇場は、うろおぼえですが、これも、浜松市の松菱劇場だった気がします。
子供の頃の僕のまわりには、こうした大人の映画に、ほいっと連れて行ってくれる大人の人がいました。
7月5日に、ヘレン・ケラーの伝記映画「奇跡の人」(アメリカ)が公開されます。
1953年の舞台、1962年の映画に続いての再映画化です。
この映画なのですが、僕が住んでいる地方では、中央では一週間後の7月12日に公開されたアニメ映画「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」(イギリス)と同時上映で公開されていました。(たしか最初の1週間は、「奇跡の人」1本立てで、2週目から「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」と2本立てになりました)
これをみに行ったのは、愛知県豊橋市のスカラ座(いまは居酒屋さんの入っている雑居ビルになってます)でした。
Watership Down (1978) Official Trailer - John Hurt Movie
Watership Down (1978) Full Movie
「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」予告と本編フルがyoutbeにあったので、あげておきます。(セリフは英語です)
ウサヂが真剣に戦ったりする、カッコイイ系のアニメです。
当時、僕が劇場でみたのは日本語吹き替え版でした。
これは母が連れていってくれました。
豊橋のスカラ座は1つのビルの中に1、2、3と3つの劇場が入っていて、いま考えると、けっこうミニシアター系というか、アート系の映画もかけてくれました。
「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」をやっていたのは、地下にある劇場で、洋画のホラー映画の予告編がかかっていて怖かったです。
「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」は、僕にとって海外の硬派のアニメ映画初体験でした。
さて同じ7月12日には、「東映まんがまつり」が封切られています。
こちらは浜松市の東映劇場へみにいきました。
家族、親せきの住んでいる場所の関係で、当時の僕は、東映系は映画静岡県の浜松市、東宝系映画は、愛知県の豊橋市の映画館へ行くことが多かったです。
さて、この回の「東映まんがまつり」は、「白雪姫」、「電子戦隊デンジマン」、「魔法少女ララベル 」、「ゲゲゲの鬼太郎」の4本立てでした。
これは、記憶には残ってるんだけど、「白雪姫」はディズニー版だった気がします。
子供心に、「東映ってディズニーやるんだ!!」と驚きました。
姉がディズニーアニメの絵の童話絵本全集を持っていたので、それでみたことのある「白雪姫」がスクリーンでみられて、なんだか得した気持ちでした。
7月12日。「11ぴきのねこ」公開。
ミュージカル「11ぴきのネコ」 第一部 いすみジュニアコーラス
↑僕がみたアニメはなかったけど、舞台版です。
「奇跡の人」も「11ぴきのネコ」も、僕はそれなりに複雑な家庭の子供で、内向的で本好きだったので、母が健やか(健全)に育つように心配して、子供向けの映画に連れて行ってくれていたのだと思います。
ここらへんの作品は、そんな母の気も知らずに、僕は、え、なんで僕、ここにいるの? という感じできょとんとみてました。
7月26日。「翔んだカップル」と「まことちゃん」公開。
この2本立は、別の記事で紹介した愛知県豊橋市の豊橋東宝にみにいきました。
豊橋東宝は、豊橋西武百貨店の中にあったので、西武のいたるところに、その時上映している映画のポスターやスチールが貼られていて、「まことちゃん」の時は、 楳図 かずおのあの絵があちこちにあって、ギャグマンガなのに怖かったです。
「まことちゃん」は、パワーがありすぎて、普通の子供では笑えないギャグマンガでした。ぐわし!!
1980年7月は以上になります。
読者の方が読んでいる間、楽しい時間をすごしていただけるとうれしいです。
しかし、本当に、僕は、映画の影響をずっと引きずって生きてますね。
ある意味、幸せな人生かも、と思います。
失礼します。