ようやく実写映画「鋼の錬金術師」を見ました。これじゃない感、満載。正直、「デビルマン」に負けないレベルの作品だと思います。
こんにちは。本気で本です。
ついに実写版「鋼の錬金術」を見たので、あれこれ書きたいと思います。
しかし、僕がウダウダ述べる前に、僕が愛読している「青空ぷらす」さんのブログから、「ハガレン」のレビューした記事を貼っておきますね。
映画レビューの達人のぷらすさんでもフォローしきれない「ハガレン」です。
- 正直、これほどひどいと思ってなかった。
いろいろな人のレビュー、感想から、ひどいひどいと聞いてはいましたが、正直、ここまでとは予想していませんでした。
はじめからおわりまで見ている間中、「これはハガレンじゃない」感が心に湧き上がってきます。
なまじ、マンガやアニメを知っているからこそ、これはつらかったです。
「うん億円」ものお金を使ってこの人たちはなにをしているんだろう、と思いました。
たらればの話ですが、もし僕がこの映画を制作した側の人間だったとしたら、完成した作品を見て、映画の仕事をやめたかもしれません。
原作ファンにとってはそれくらいのがっかり映画だと思います。
逆の意味で、この原作&予算でこれを作ってしまうのはある種の奇跡なのかもしれない、と思いました。
- 結局、愛がないんだよね。
映画化されるほどの人気マンガはだいたいどれもそうですが、原作者には作品に対する深い愛、思い入れがあります。
もともとは作者の頭の中の妄想でしかなかったものが原稿になって誌面を飾り、コミックスになってきたわけです。
作品が大きく世に出て花開くには、作者の愛が必要なのです。
ですが、アニメ、マンガの邦画版を見ると、この映画を作る時に、ベースになっている作品を原作者以上に愛しているスタッフ、キャストっているのかな? いないよな、と思わせるようなものばかりです。
実写映画にする以上、その作品と心中するレベルで惚れこんでいるキャスト、スタッフがいなければ、原作以上の映画は作れないと思います。
世界に数えきれないほどいるハガレンファン、そのすべての人たちの想いを体現するぐらいの気持ちでやってもらわないと困る仕事なんですよ、これは。
- 関係ないけど「TYPE-MOON」の話
マンガ、アニメが好きな方はご存知でしょうが、「TYPE-MOON」というゲームブランドがあります。
ここのゲームやノベルはいまや次々とアニメ化されているわけですが、その中で「空の境界」という作品があります。
もともとは同人小説だった作品で、劇場用アニメになって大ヒットを収めました。
『復刻版:空の境界/the Garden of Order -Revival-』告知CM
友人同士の同人ゲームブランドからスタートでいていまや一大ブランドとなった「TYPE-MOON」ですが、ここの作品では、CDドラマ、ゲーム、アニメとジャンルを問わずに必ず出演する中田譲治さんという声優さんがいます。
彼はドラマCD版「空の境界」でわずかな台詞しかない役を演じるために、当時同人小説だった「空の境界」を読破してきてくれたそうです。
そうしたプロフェッショナルな仕事ぶりから中田さんは「TYPE-MOON」に信頼されて、現在まで毎回、どの作品でも出演を依頼されているわけですよね。
僕は「TYPE-MOON」の作品が成功を収めているのは、こうしてスタッフ、キャストに作品への愛がある人を集めているからだと思います。
繰り返しますが、今回の「ハガレン」には劇場来場者特典にマンガを書き下ろした作者以外からは、そうした愛は感じられませんでした。
- それでも映画「ハガレン」を見るのであれば
あくまで本気で本の意見ですが、失敗作というのはまさにこれのことです。
そうあらかじめ念頭においたうえで見てください。
「ハガレン」のマンガ、アニメが人気絶頂の頃に公開されていたら、もっと被害者は多かった気がするので、公開されたのが2017年暮れでよかったです。
僕はゲテものイカものの映画も好きな人間ですが、人気マンガ原作なのに、こんなに原作への愛が感じれれない作品もめずらしいです。
対極が「銀魂」ですね。
大泉洋のムダ使いもここに極まれりです。うまいけどさ、たまには仕事選べよ。
よく知らない本田翼の印象がこの1作で最悪になりました。彼女が画面に出てくるたびに映画が「ハガレン」から離れていく。
こんな映画なのに、やたらよくできているアルのCGを見ていて悲しくなりました。
ロイは人体発火の超能力者じゃないはずですけど。
髪を金髪にするなら目もカラコン入れるとか、それこそ体毛、下の毛まで金髪にするくらいの気持ちでやって欲しいもんです。
映画を見てこんなにグチばかり書くのはひさしぶりです。
実写版「鋼の錬金術師」あーつまんなかった。
こんなにぶーたれた記事も初めてだ。
被害者その2、長女も横で少し見ておりました。
1人でこれを最後まで見るのはツラいです。
長女は『誰が誰だかすらわからない世界』と言っておりました。
「本さんDVD買わなくてよかったですね」
「うん」
失礼します。