帰ってきた本気で本(懐かし映画予告編編2)
前口上
こんばんは。本気で本です。
「ハン・ソロ」が公開されたり、実話怪談ベースの「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 」(こっちの方がハン・ソロより見たい)も公開されたりとリアルタイムで劇場公開されている作品にも当然、興味はあるわけですが、映画でも本でも音楽でもげーむ!! でも、新作を楽しみたいのと時には同等以上に旧作を愛おしく思う気持ちがあります。
特に映画の場合は過去に見た作品はすでに体験となって自分自身を構成するパーツの一部になっていたりするので愛おしさはひとしおです。
今回紹介する10本は、劇場公開からいまで20年以上すぎたいまも記憶の中で輝き続けている作品ばかりです。
近頃はネットでの動画配信サービスが充実してきたのと反対にDVDなどのレンタル屋は、最近の作品しかおいてなかったりして旧作を見る機会は実は減っているのでは、とい状況ですよね。
今回の動画で気になる作品を見つけたら、あの手、この手でその作品にふれてみてください。
実際に見ても後悔しない作品ばかりだと思いますよ。
では、先に景気づけに「ハン・ソロ」の予告と「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 」の宣伝番組をどうぞ。
幽霊屋敷ホラー『ウィンチェスターハウス』スピエリッグ監督インタビュー 「スタッフたちは現場で霊を見たようですよ」[ホラー通信]
その2のお品書き
本題です。
このブログのメインはあくまで旧作の予告編ということで、今回もまた過去への旅をお楽しみくださいませ。
今回の動画で予告編が紹介されている作品は以下の通りになります。
1「コブラ」
2「エイリアン2」
3「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」
4「ホワイトナイツ」
5「ナインハーフ」
6「コーラスライン」
7「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
8「ダウン・バイ・ロー」
9「霊幻道士」
10「マイドク」
計10作品です。
それではまず、20分24秒の動画をどうぞ。
その後、お時間に余裕があれば、僕のたわ言をお読みください。
本気で本の映画のぶつぶつ
1「コブラ」
この映画が公開された頃、故西城秀樹がテレビ番組でこの映画のスタローンのマネというか、いまでいうコスプレをしていました。
映画はまぁまぁで当時、翻訳が出版された原作小説のタイトル「逃げるアヒル」(早川書房)が記憶に残ってます。
80年代のエンタメ映画がいま予告を見るとシンプルでわかりやすいですね。
僕的には派手なSFXやCGがなくても、娯楽エンタメはこれくらいで十分です。
2「エイリアン2」
これは封切り当初、満員の劇場で見ました。
当時の地方での同時上映がジャッキー・チェンの「サンダーアーム」でしたね。
中坊だった僕は、この二本立てはお得だけどもったいない、一本だけでもどちらもお客さん入るのに、とか生意気なこと考えていました。そして、両作のパンフを買って帰りました。
ジャームズ・キャメロンの作品だと僕が一番好きなのは、これか「T-2」だと思います。
この映画は、アクション映画、SF映画はもちろん、さまざまなB級映画、マンガ、アニメ、ゲームに影響を与えました。
エイリアンをネタにしてこれを超えるエンタメ映画を作るのは不可能な気がします。
そういえば、この作品がビデオソフト化された時、レンタルビデオ店でも大回転していたのを見て、あれを気軽に自宅のテレビで誰でも楽しめる時代がきたんだな、と当時、感心したのを覚えています。
これがなければ、プレデターもないし、ゲームの「コントラ」もないですよね。
3「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」
公開当時の話題性のわりにその後、名前が上がることが年を追うごとに少なくなっている印象の作品です。
吹き替えのジョン・ローンの声がシャア(池田秀一)なので、吹き替えで見ていると、シャアがだんだんやられていくのが描かれているような気がしてさみしいです。
セクシーなイケメン俳優だった頃のミッキー・ロークが主演で、当時の若きアジアンスターだったジョン・ローンが敵役ということで、いま見るとそれだけで時代をかんじさせますね。
二人とも、当時は女性ファンを劇場へ動員できる俳優さんでした。
これ、いま見てもおもしろい映画だとおもいます。
ニューヨークのチャイタウンを舞台にベトナム帰りの刑事とチャイニーズマフィアの若きボスがやりあう、バイオレンス映画です。
いや、僕自身が見たくなってきてしまいました。
廉価版のDVD、探そうかな。
4「ホワイトナイツ」
ソ連からアメリカへ亡命したバレエダンサー(男)が登場します。
当時、日本で公開されるアメリカ映画でソ連がいい役で描かれることはなく、この映画でも亡命したり、脱出しなければならない場所(国)といて描かれます。
ソ連が崩壊したいまでも、僕らはロシアについてあまりにも知らないなぁ、とこうしてアメリカ側からソ連を描いた映画を見るとつくづく思います。
当時はこれ、そこそこヒットいてた気がします。
悪役ソ連ネタの作品ってけっこうあったよね。
5「ナインハーフ」
ミッキー・ロークといえば、これ、というくらい有名な作品ですよね。
彼が演じる謎の男ジョンがヒロンを9週間半軟禁して性の奴隷に調教する、みたいな映画ですよね。
僕はこれ、テレビの洋画劇場で見ました。
Hでわけわからん映画だという評判はきいていたのですが、実際に見ていて、エマニエル夫人みたいなオシャレなポルノだと思いました。
ただ、それを何度も見返す気にはなれなくて、当時、一度見たきりです。
ミッキー・ロークって日本で人気絶頂の頃、わけのわからない映画ばっかり出てましたよね。
この人、頭、おかしんじゃないの?
と僕は当時、思っていた気がします。
実際、いろいろ精神的に悩んで、彼は実際おかしくなって、俳優としてのキャリアもだんだん陰ってゆくのですが、なんちゅか、しかし、彼のボクシングは格闘技ファンの一人として僕はアレは認めたくないです。
亀田よりもひどいです。
そりゃ、プロとしてリングに立つてあんな試合してたら、キャリアも陰るさと思います。
「レスラー」に主演して立ち直るまで、この人は本当にさんざんでしたね。
6「コーラスライン」
ブロードウェイミュージカルの内幕もの的なミュージカル映画です。
「ブラック・スワン」も「バード・マン」もいっていしまえば、舞台の内幕ものだし、ミュージカル傑作「バンド・ワゴン」もそうですね。
ただこれはタダンス映画ではないので、そこのところがかえってお客さんを選ぶのかな? と思います。
舞台の内幕とそれに関わる人々を描けば、おもしろいストーリーになるに決まってる、と僕は思います。
僕の中で殿堂入りしているJホラー「女優霊」も映画の撮影所とそこで働く人々の物語です。
これ、見たことなければ、見ても損しないと思います。
7「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
8「ダウン・バイ・ロー」
ここでジム・ジャームッシュ監督作品を二連発です。
デビュー作から一貫してオシャレな映画を撮り続けて、現在もそれを続けていて世界中に信者のいる監督です。
予告を見て、見たくなった人あけ見ればいい映画だと思います。
この人の感覚は正直、日本の田舎者には少しついていけないところがあります。
しかし、まぁ、こういうある意味、アート感覚満載の監督が広く長く愛されるのは、映画という文化の深さをあらわしていると思います。
前もどこかで書きましたが、オシャレ系映画好きの人の家に行くと、かなりの確率でジム・ジャームッシュ作品のソフトがあります。
そしてそこでそれを見てもあんまり盛り上がらなかったりします。
たぶんに内省的なので、一人でうーんと見るのに向いている作品なのです。
僕はあえてこの監督の作品はソフトを買わないようにしています。
なぜなら、自分の部屋に置いとくのは恥ずかしいからですよ。
SFとミステリとホラーが好きで、映画好きで、レディオヘッドが好きな40代後半の自営業者が、自室にジム・ジャームッシュ作品を全部、揃えているとか、まるでBLの登場人物じゃないですか。
9「霊幻道士」
これ、公開当時、ゴールデンウィーク映画で、見に行った友達たちがすごくおもしろい新しい映画がきら!! と学校で盛り上がってました。
これを先頭に「チャイニーズゴーストストーリー」とか、香港ホラーアクション映画が一時、たくさん日本でも公開されましたね。
その洋画版で、「ゴールデンチャイルド」とか「ゴーストハンターズ」なんてのもありました。
ホラー+アクション+コメディみたいな作品群です。
僕は、キョンシーがあまり好きになれなくて!? モンスターとして結局、愛着が持てませんでした。
ただ、当時はブームにまでなってテレビドラマ版が日本のテレビで放送されていてほどなので、いまからでも見ればハマる人は多いと思います。
「霊幻道士」は日本の「陰陽師」がクンフーを使うような感じですよね。
怨霊相手にクンフーでどうすんねん? とやっぱり僕は思います。
10「マイドク」
「マイドク~いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか~ 」を略して「マイドク」です。他にも「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」略して「マラー/サド」とかありますね。
タイトルが長すぎる映画として記憶の残る「マイドク」です。
これ、いまでいうオバカ映画で、ようするに頭おかしい系B級ホラーです。
マイケルとドクター・ハウエルの対決の結末ははっきりとは描かれないし、とにかく騒がしいB級スプラッターホラーなので、現在の地上波での放送はおそらく不可能でしょう。
昔はこうしたゲテモノをレンタル店で借りるのがB級映画ファンの楽しみだったのですが、2018年のいま、時間とお金を使ってこれを見るのは、本当に頭がおかしいかもしれません。
まず、予告を見て、それで、どうしても本篇が見たい人は、探してみて下さい。
いくら伝説のB級映画でもこれはリメイクされないと思います。
これは当時の僕にB級ってのはジャンクなんだな。ジャンクってのは、つまりこれか、と教えてくれた作品でした。
まとめ
映画は時代のあだ花だとつくづく思う。
何度書いているように、見た人の記憶の一部、本人の人格を構成する一パーツとなって生き続ける映画もあれば、上映されたそのほんの一時期だけ世間を賑わすあだ花的な作品もたくさん存在します。
こうして予告編を続けざまに見ていくと、そうしたあだ花(実を結ばずにはかなく散ってしまう花)的な作品がちょこちょこ顔をだしますね。
特に現在の日本映画は安易なマンガの映画化が多かったりして、あだ花の百花繚乱の趣さえあります。
そうしたひと時のにぎやかさを楽しむのも、映画ファンの喜びの一つだと思います。
そのうち、マンガ原作の映画特集やろうか? とか思ったり。
では、失礼します。