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ソフト非所有 「氷菓」小説とアニメと実写 京アニの偉大さに感服 広瀬アリスは悪くない アニメファンでなく、原作読者に捧げられる映画  

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(C)2017「氷菓」製作委員会

興業収入1億3000万円(おそらく赤字)、YAHOO!JAPAN映画評価が1.99 点(かなり低い)、それでも失敗作ではないと思うわけ。

今回は米澤 穂信の原作小説を映画化しら「氷菓」です。

これがなかなかネット上では評判が悪くて、僕はそれでもすでに3、4回、観ているのですが、そこまでひどい出来の作品とも思えないので、なぜ興業収入が振るわなかったのか、YAHOO!JAPAN映画のレビューの評価が低いのか、

僕なりにその原因を考えてみました。

ちなに映画「氷菓」は現在

gyao.yahoo.co.jp

で5月24日まで観ることができるので、興味のある方はまずご覧下さい。(僕もチェックしましたが、CMも入らず、中断なしのノーカットで観れますよ)

以下は、「氷菓」という作品がこれまで辿ってきた軌跡ですが、

①2001年11月に角川スニーカー文庫版が刊行。

②2012年3月号から「月刊少年エース」で漫画連載開始。

③2012年4月から9月まで京都アニメ制作のTVアニメが放送される。

④2016年に角川文庫の「カドフェス杯2016」において、小説が高校生が選んだ第1位になる。

⑤2017年11月、全国225館で映画が公開される。

↑で特筆すべきは、②、③の漫画化とアニメ化だと思います。

ここで、「氷菓」は一気にファンを増やしました。ここから、米澤 穂信のファンになった人も多いです。②、③が好評で、④でもよい成績を収めたので、角川は⑤の映画にも当然、期待したでしょう。

 


映画「氷菓」予告編

 


【字幕歌詞入り】「氷菓」OP優しさの理由


広瀬アリス×イトヲカシ!映画『氷菓』主題歌「アイオライト」ミュージックビデオ

原作、アニメ、映画と観てきた僕が、この映画に納得できた理由。 

映画「氷菓」のお話は、姉の母校である神山高校へ入学した「省エネ主義」の少年、折木奉太郎は、海外にいる姉からの手紙による命令?で、廃部寸前の古典部に入部します。

古典部には、「一身上の都合」で入部したという少女千反田えるがおり、さらに奉太郎の中学からの同級生、福部里志も入部、奉太郎、里志と同じ中学出身の伊原摩耶花も古典部のネンバーに協力して、4人は、えるが発見、遭遇し、「私、気になります」とつぶやく様々な謎の解決へ奔走することとなる。

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(C)2017「氷菓」製作委員会

いかにも青春ミステリっぽいというか、深夜アニメが似合いそうなお話ですね。

で、この実写映画が一部(大多数に)非常に不評なわけは↑の画像を見てもらえばわかるように、キャストがみんな高校1年生には見えなくないですか?

俳優、女優さんなので、見目形はみなさん、おきれいですが、どう見ても、高1の集まりには見えませんよね。

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アニメだと↑なんで、実写もまぁ雰囲気は出てる気もしますが、やっぱり違いますよね。

だから、ストーリー面も含めて、映画版はアニメの実写化ではなくて、あくまで、「氷菓」という小説を映画化したものなのです。(アニメの影響も受けてはいるが、あくまで、アニメ版の映画化ではないのです)

アニメと実写映画は、同じ原作小説からつくられたそれぞれ別の作品

↑これは念頭おいて観れば、映画はよくできた青春邦画ミステリだと思います。

事件自体が殺人や誘拐、現金強奪があるような派手なものではないので、映画は地味になります。

こうした日常の謎系ミステリは、映像作品にするとインパクトに欠けるので、興業も難しくなります。

この映画はそこらへんのこじんまり感を青春ストーリーの爽やかさでカバーしようとしてると思います。

ヒロインの千反田える役の広瀬アリスは、普通にきれいな美人女優さんでしたよ。

僕は、特に広瀬アリスのファンではありませんが、アニメキャラの高1の美少女と比べられたら、演じた当時23才の女優さんでは、どうしても違いがでますよ。

世界に冠たるロリコン王国日本のアニメフアンは厳しいです。

僕は劇中の広瀬アリスが、新卒OLというか、携帯電話屋の受付のお姉さんに見えて仕方なかったです。(こんな美人な店員さんは、まぁ、いませんが)

映画はコスプレコンテストではないので、アニメの同キャラと似てなくても、映画のドラマが成立していれば僕はOKです。

「氷菓」のみなさんの演技は僕的には及第点でした。

漫画、小説が原作の場合、原作が同じアニメがある、実写の映画はアニメ、原作ファン両者の批判をあびることが多いですよね。

初音ミクの曲を人間の歌い手がカバーしても、ミクファンには認められにくいのと同じです。

今回の「氷菓」は、邦画の青春ミステリ映画として、佳作だと思いますので、猟奇、連続殺人等でなく、いわゆる日常の謎系ミステリをメジャー公開の実写映画で観てみたいと思う人に、オススメします。

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