広告

単品82「祈りの幕が下りる時」新参者シリーズ最終章。東野圭吾原作の映画で最高傑作と言われてますが、どうでしょう?

 

f:id:honkidehon:20200428163550j:plain

(C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会
画像出展元URL:http://eiga.com
東野圭吾や「新参者シリーズ」に思い入れがなくても楽しめる作品か?
あなたは、新参者シリーズをご存知ですか?

ご存知なければまずは、の動画をどうぞ。


映画『祈りの幕が下りる時』公開記念 5分で分かる「新参者」

2018年1月に公開されたこの映画は、ようは小説、映像作品共に人気シリーズの完結編ということです。

さて、となると一つの映画として、シリーズのファン以外の人でも楽しめる作品になっているどうかがポイントですよね。

それについては、まず、僕(本気で本)自身の結論ですが、

僕は大いに楽しめました!

ミステリ映画として観て損をしないレベルには十分に達しています。

ちなみに僕は東野圭吾の小説はまぁまぁ読んではいるけれども、ファンではなく、「新参者」はシリーズ一作目の「新参者」しか読んでいません。

映像の「新参者」は映画としての前作「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」(ハードディスクに録画して所有)を観たくらいです。

このシリーズは嫌いではないけれども、特に好きでもない程度ですね。

で、この映画は単純によかったです。

謎があって手がかりをたどって、思いもよらなかった事件の真相にたどり着く、というミステリ(推理小説)の定石をていねいに描いている映画でした。

 

お話は加賀恭一郎(かが きょういちろう)の失踪した母親のエピソードから始まります

夫と息子(加賀恭一郎)を残して、ある日、突然、失踪した母親(田島百合子)は、一人で仙台へ行き、スナックで働き自活するようになった。

加賀が母の行方を知ったのは、失踪から十数年後、百合子が仙台のアパートで病死してからだった。

百合子が店で親しくしていたという客の綿部俊一は、百合子の死亡当時、加賀と直接、顔を合わせることはなかったが、しかし、それからさらに十数年後、加賀はある殺人事件の重要参考人にして、絞殺された綿部について捜査することとなる。

そして事件の捜査は、人気の女流舞台演出家、浅居博美を巻き込んで過去の因縁が次第に浮かび上がってゆく。

 

男に入れあげた母親は借金を作って失踪。父親は自殺。

両親がいなくなって養護施設に送られ、中学校の教師と不倫して、しかし今度は女優として身を立てるために教師との間の子供を堕胎。

「私は人殺し」

そうつぶやくヒロインは、松嶋奈々子のベストかも。

日本のミステリ映画といえば、名作として必ず名前がでてくる「砂の器」や「飢餓海峡」、「人間の証明」、「ゼロの焦点」らと似た雰囲気のある、過去の事件が現在にまで影を落として悲劇を呼ぶタイプのお話です。

事件関係者として影のある女優出身の舞台演出家、浅居博美を松嶋菜々子が演じています。

彼女は「家政婦のミタ」以降、顕著になったように、静かな狂気をはらんだ役がとても似合います。

普通の明るいヒロイン役の時の彼女は、僕はどうも苦手でしたが、ミタさんも今回の演出家も役にハマっていてとてもよかったです。

阿部 寛演じる主人公の刑事、加賀恭一郎ももちろんよいですが、でも、この映画は暗くてヤバイ、松嶋奈々子を観たい人のための映画だと思います。

ミステリ映画ファンの人は時間のある時にぜひ、御覧ください。がっかりしないと思いますよ。

僕は映画を観て泣くのはキライなので、泣きませんでしたが、映画で泣きたい人はきっと泣けますよ。

 <ミステリ映画のお楽しみとして事件の真相については、この記事では明かしておりません>

祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

  • 発売日: 2018/08/02
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

ブログ記事への感想・ご意見は、お気軽にコメント蘭へどうぞ。みなさんの声、お待ちしてます。 広告