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単品 24. 「 NANA-ナナ-」  少女漫画の実写映画化作品の楽しみ方を、おじさんは、長女から学ぶ

 

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画像出展元URL:http://eiga.com

どうして僕の家に「NANA-ナナ-」のDVDがあるのか?

僕は、48才のおじさんですが、実は、中島 美嘉のファンで原作も全巻揃えている、とかではなく、中島 美嘉はTV版の濱マイクの妹役ぐらいしか記憶にないし、NANAの漫画もいまだに読んだことがありません。

で、この映画も公開時に映画館に行ったわけでもなく、この映画の大ヒットもデータとしては知ってはいたけど、長女から話を聞くくらいで、あとはなんの接点もありませんでした。

ところが、結局、500円以下とはいえ、中古屋でこのDVDを購入したのは、映画ファンとしての自分を見つめ直した時に、僕の映画の観方には大きな死角があり、それを克服した方が、さらに映画を楽しめるのではないか? と思ったからすね。

あと、敬愛する小林信彦がコラムで映画の「 NANA-ナナ-」の中島 美嘉がよかった、とほめていたいう点と、レン役を僕にとっての邦画スターである松田龍平が演じている、という2点が押しになって、観ないようにしてきたけど、少女漫画原作の邦画もまじめに観ようかな、となりました。


Mika Nakashima - Glamorous Sky VOSTFR

オリコンウィークリーチャートで2週連続1位になった中島 美嘉の歌う、主題歌「GLAMOROUS SKY」。

当たり前だけど長女は女の子なので、少女漫画にくわしい!

僕のブログを長く読んでくださっている方はみなさん、ご存知のように、僕には長女がいるのですが、彼女は僕の実の娘ではなく、僕の妻の連れ子でもなく、そもそも僕が代表をしていた事務所の所員さんで、僕が面接をして入所してもらった縁で知り合い、気がつけば、長女と名乗っていたという奇特?な片です。

そんなこんなで彼女の結婚式の仲人をしたり、幼稚園の教師をしていた過去のある彼女に、僕の空手道場でも先生をしてもらって、最近でははてなブログも含め、僕の奥さんにまで、長女さん、と呼ばれています。

その長女さんですが、彼女は「 NANA-ナナ-」のこともよく知っていて、これってつまり、男子がジャンプだったり、青年誌に載っている漫画の知識はある程度は持っているのと同じだよな、と僕は思うようになりました。

それこそ、「ぼくの地球を守って」や「サイファ」、「動物のお医者さん」、「ここはグリーン・ウッド」、「EXIT」、「V-K☆カンパニー」、「BANANA FISH」みたいな、かってなら漫画好きな男性も読んでいた、必須図書みたいな少女漫画ってありましたよね。

僕も大学のミス研で女性メンバーからそれらを教えてもらったりしました。

当時、感じた自分の世界が広がる感覚を、僕は40代にして長女から、最近?人気の少女漫画を教えてもらってまた感じることができたのです。

少女たちが、NANAや浜崎あゆみに夢を感じるのは、かって矢沢永吉やBOØWYの成り上がりっぷりに憧れ、共感に近い気持ちで応援していた男性陣と似たようなものかな、と思います。

地方出身の(ロック?)スターがわが身ひとつでハンデをはねのけて王道を歩む。

そういうのは古今東西通じて人気がありますよね。

「 NANA-ナナ-」のストートーリーに僕(48才男)は共感したか?

第一に「 NANA-ナナ-」は青春物語です。

女子むけ?の恋愛ものです。

48才の妻はいるけれども、ずっと非モテ人生を生きてきたおじさんの僕が果たしてついていけるのか?

映画は中島 美嘉のナナが所属する田舎のアマチュアバンドのライブから始まります。

青春しているバンドの4人の飲み屋での打ち上げと、恋人同士らしいナナと松田龍平演じすギタリストのレンの別れを感じさせる駅の場面。

ここから急に2年飛んで、ほぼ満員の東京へむかう新幹線の中でナナと宮崎あおい演じる小松奈々は出会います。

そして2人は東京のアパートの一室で、共同生活を送ることとなります。

この後は、奈々とその恋人との別れやら、別れていたナナとレンの復縁があったりして、最後はナナたち2人が住む部屋に、レンが所属する人気メジャーバンドのメンバー全員が集まってきて、奈々をびっくりさせ、ナナが奈々を優しく抱きしめてENDです。

どうですか?

48才のそれなりに人生歩んできたおじさんでも胸がキュンとするでしょうか?

この映画もそうですが、こうした主に若い女性をメイン・ターゲットにした少女漫画原作の実写邦画を楽しむには、ちょっとしたコツがあると思います。そのコツとは。それは。

できれば、職場で15~20くらい年下の女性社員のフツーの話を日頃からたくさん聞いておく。

難易度高いですかねぇ? お店に行って、お金を払ってお姉さんに相手をしてもらうんでなく、家族でもなく、日常の中で、基本、素で若い女性の話を普段からなるたけ聞いておくと、少女漫画がヘーキになります。

僕の場合、仕事で長女やその他のクライアントのみなさんからとにかくたくさん話してもらって、自分の意見を言うでなく、意識して聞きに回る時間をふやすことで、彼女たちの平均的な価値観を学ぶことができました。

下心なく、話の流れを邪魔しない相槌を打って、ただただ話を聞くだけなら、年上のおじさんでも、セクハラやモラハラで嫌がられたりもあまりしないと思います。

もちろん、聞いた話は口外しません。

気がつくと、いろんな人の秘密を知ってることになったりして。

「 NANA-ナナ-」はそうして長女とすごした9年間がベースになって楽しむことができました。(長女の場合、タンカも切るし、殴る蹴るもある)

「 NANA-ナナ-」以外にも「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(そのうちレビュー書くかも)なんかも長女からおもしろさを学んだ感じの作品です。

僕は体はゴツイですが、普段ボーっとしてることの多い人なので、そうして聞き手ポジションを意識するだけで、女性も、男性も、話しかけてくれる人が増えます。

結論として、万人向けとは思いませんが、女子と、原作やキャストのファンでなければ、普通の若い女子の話を何時間でもボーっと聞いていられる男性には、「 NANA-ナナ-」オススメします。

 

 

 

 

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