帰ってきた本気で本(懐かし映画予告編編1)
前口上
こんばんは。本気で本です。
盟友のKONMA08さんに指摘されたように、最近、このブログを長女(血縁はない)にお任せしている不在の家主の本気で本です。
長女が書く記事を読んで下さる方、コメントを下さる方もいらっしゃるので、僕はお呼びでないのかな、なんて思ったりもするのですが、それでも、もともとが書くのが好きな人間ですので、しばらくするとやっぱり書きたくもなります。
というわけで今回はYouTubeの「1986年映画予告編集1~10」をもとに、それらの作品についてあれこれ述べたいと思います。
各作品につき一言二言になるかと思いますが、懐かし映画が好きな人、80sの映画に興味のあられる方は、どうぞ、のぞいていってくださいませ。
その1のお品書き
今回の動画で予告編が紹介されている作品は以下の通りになります。
1「鬼龍院花子の生涯」
2「少林寺」
3「南極物語」
4「戦場のメリークリスマス」
5「里見八犬伝」
6「ワンス・アポンア・タイムイン・アメリカ」
7「ビルマの竪琴」
8「アマデウス」
計8作品です。
それではまず、21分22秒の動画をどうぞ。
その後、お時間に余裕があれば、僕のたわ言をお読みください。
本気で本の映画のぶつぶつ
1「鬼龍院花子の生涯」
まず宮尾登美子の原作小説があって大正、昭和を舞台に高知県で実在していた侠客森田良吉をモデルに彼とその周囲の女たちの波乱に満ちた人生を描いた作品です。
激動の時代を生きたカタギでない男と女みたいな作品はかっての邦画にはけっこうありました。
そうした作品に興行的な魅力があった時代があったのです。
いまそうした題材が多くの人が興味をひくかは僕にはわかりません。
ただ、以前はこの映画、地上波TVの映画劇場的な枠でけっこう放送されていたんですけど、最近はあまり見ませんね。
1971年生まれの僕としては子供の頃は邦画の映画館でよくこうした作品が上映されていたので、大人はこういう作品が好きなんだ、と思って育ちました。
21世紀のいまの日本のマイルドな大人にはこれはきついと思います。
2「少林寺」
この頃、少林寺拳法の道場(道院と呼びます)が日本全国にたくさんあって小学生を中心に大流行していました。
で、彼らちびっこ拳士もたくさん見に行ったのもあってこの映画は大ヒットしました。
これも、最近では地上波TVで見ませんね。
かってはよく放送されていました。
映画の中で犬を殺して丸焼きにしてみんなで食べるシーンがあって、日本との文化の違いを感じました。
この映画の少林寺は本気で武術の修行をしている僧兵たちが住み込んでいる場所で、これはルールのあるスポーツ的な格闘技と違う、時には殺したりもする武術としての拳法の映画です。
当時の中国全土の高名な武術家たちが出演しているだけあって、リアルな武術シーンがウリですね。
3「南極物語」
この作品はこの年の邦画NO1ヒットです。
夏休みに封切られて、全国の炎天下の映画館前に行列を作りました。
しかししかし、映画自体がそんなにおもしろい作品か? と聞かれると、おもしろい、と答えるのはなかなか難しい作品です。
主演は高倉健さんですが、まぁ、犬のタロとジロが主役のお話ですから、犬が好きな人はいま見ても楽しいかもしれません。
僕は、この作品が大ヒットしていた頃は映画館前に行列があった光景が記憶に焼きついていて、長らく邦画NO1ヒット作だったこともあって、なんとなくDVDソフトを購入し、いまでもたまに見ています。
邦画大作のたるさとか、超大作映画が単純な娯楽作であるよりも、涙をさそう実話ベースの作品のほうがありがたがる国民性がこの映画にはよくあらわれていると思います。
タロとジロを乗せて南極へ向かって観測船「宗谷」はいま引退して名古屋港水族館の前の港に浮かんで、洋上レストランとして営業中です。(たしか)
4「戦場のメリークリスマス」
大島渚とデヴィット・ボウイと坂本龍一とビートたけし。この組み合わせだけで十分にインパクトのあった映画です。
故大島渚はこうした大衆を驚かせる作品を作る監督さんでした。
デヴィット・ボウイと坂本龍一が同性愛っぽいしぐさを見せるCMは当時、TVで普通にながれていて、これもまた衝撃的でした。
個人的には、この映画、大晦日の夜中に地上波で放送されていて、それをぼぅと見ていた記憶があるのですが、思い違いでしょうか?
5「里見八犬伝」
この頃、角川映画は映画の封切り日と同日に映画本編のビデオソフトを一般発売したりしてましたよね。
お金持ちや熱心な映画ファンは、それを購入して、まさにいま映画館で公開されているバリバリの新作を自宅でヘビロテしたりしていました。
僕にもそういう友達がいて、彼の家でこの作品を見ました。
薬師丸ひろ子がアイドル女優として人気があった頃で、若き真田広之とのカップリングがさわやかできらきらしていました。
角川春樹のプロデユース力あってこその角川映画、薬師丸ひろ子だったといま見ると思います。
ラノベを実写にしたような映画です。
美少女ヒロインと美形剣士たちと妖魔のバトルに惹かれる人はいまからでも見る価値アリです。
僕は当時、友達の家で繰り返し見ました。
6「ワンス・アポンア・タイムイン・アメリカ」
DVDやBRで映画を集めている人の家にはかなりの確率でソフトがある作品だと思います。
僕の家にもあります。
かって、知り合いのバーがこの映画のLD!! を繰り返しかけていました。
LD時代、そういうお気に入りの映画をリピート再生しているバーやオフィスがたまにありましたよね。
そこでよくかかってい作品が「ワンス・アポンア・タイムイン・アメリカ」か、「2001年宇宙の旅」とかだった気がします。
「ゴットファーザー」とはまた違うけれども、マフィアを扱った長編映画としてこれは外せない作品です。
劇中で流れる「アマポーラ」を映画の日本公開時に沢田研二がカバーして発売してましたね。
公開時のキャッチフレーズは「84年秋=今世紀最大のモニュメントが刻まれる。」で中1のガキンチョの僕は、偉そうにこれは見ないといけないなとか思っていました。
一生に1度は見といたほうがいい映画の1本だと思います。
7「ビルマの竪琴」
いわずと知れた戦争文学名作の映画化作品だと思うのですが、2018年のいまの日本では語り継がれてないっぽいですね。
見ればそこそこおもしろ? 映画なのでいまの若い人が見ていないのは残念です。
24時間テレビの枠でもいいので、ジャニーズの人気タレントが主演して、スペシャルドラマ化すればいいのに、と思います。
いまの世の中、戦争は遠い過去ではなく、いつくるかわからない未来になっている気がします。
過去の反省や後悔を忘れないためにも、こうした作品は作り続けられ、見られ続ける必要があると思います。
8「アマデウス」
これは僕的では誰もが見ている気がする作品ですが、実際どうなのでしょう。
モーツアルトの世界的なイメージってこれだよね、なんて思います。
史実とはいろいろ違うらしいですが、この映画はおもしろいです。
モーツアルトに興味のある人にはオススメします。
もとになったブロードウェイミュージカルはまだ未見なので、いつか見てみたいですね。
まとめ
映画は記憶の中でこそ輝く。
いかがでしたでしょうか、これまでこのブログで書いてきた文章もそうですが、僕は、映画がその作品を見ている時はもちろんですが、見終った後、記憶の中でこそ輝くものだと思っています。
映画鑑賞は、鑑賞とはいうものの、どちらかといえば体験に近いものとして記憶の中で処理されている気がします。
生涯忘れられない数々の体験が、あなたが見てきた映画の中にあるのではないでしょうか?
今回の予告編の動画はあと9本(全10本)ありますので、残り9本も順次、あげていきたいと思います。
最近の長女の記事でしかこのブログをご存知なかった方、本気で本はこんな感じです。
今後ともよろしくお願いしますね。
では失礼します。