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映画館の思い出 豊橋東映劇場

 

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<ネットで拾った写真です。藤田文吉さん撮影だそうです>

こんにちは。

本気で本です。

いまさらながら、僕は映画が好きです。

多くの映画好きな人がそうであるように、映画館も好きです。

そして僕はいま46歳です。

これまでの人生で僕が映画を観てきた映画館がいまはもうなくなっています。

そこで特別ななにかをしたというのではないけれども、映画好きにとって、映画館は特別な場所ですよね。

今回の記事ではそんな、いまはもうなくなってしまった映画館をご紹介したいと思います。

画像の劇場は豊橋東映劇場です。

愛知県の豊橋市にあった東映直営の映画館でした。

2001年閉館。

豊橋市の映画館は、1999年に市郊外に日本最大数の18のスクリーン数を持つシネコン(現在の名称はユナイテッド・シネマ豊橋18)がオープンしたため、ユナイテッド以外の館は、どこも赤字経営になって閉館してしまいました。

さみしい話です。

映画館にはそれぞれ特徴があって味があるのに、それが全国どこも大手シネコンばかりになってしまうのは、本当にさみしいです。

僕の記憶だと豊橋東映で最後に公開された邦画新作は、「バトル・ロワイアル」だった気がします。

僕はたしか、この前番組の「世にも奇妙な物語 映画の特別編」を平日の最終回に、妻と2人きりで、ここの二階の方の劇場で観て、さびれた映画館が雰囲気抜群で怖かったのをよくおぼえています。

その時に、「バトル・ロワイアル」の予告を観て、ああ、まだここは閉館しないな、などと勝手に安心してました。

僕は豊橋在住ではないので、ここが閉館したのを知ったのは、2000年の秋に「新・仁義なき戦い」を観ようと思ってここへ行ったら、すでに閉館していました。

ですので、ウキペディアには2001年閉館とありますが、2000年中にはすでに営業していなかったと思います。

東映直営の映画館で「仁義なき戦い」の新作を観るというので、あの時、僕はすごくうきうきした気分で、豊橋東映へ行き、閉館になっていて心底がっかりしたのです。

「ビーバップハイスクール」が公開されていた頃、満員のこの劇場で、映画の中に登場しているような恰好をした、たくさんの不良たちと一緒に観ました。

あの頃、僕も高校生でした。

「ホワイト・アウト」を観た時は、側の席で観ていた女子高生たちが、ラストで大泣きしていて、「この映画で、私たち、なんでこんなに感動してるの?」と、自分たちで問いかけているが、不思議でした。

「湘南爆走族」は公開日に友達とここで観て、帰りに不良にからまれました。

アニメの「X」も「スレイヤーズ」もここで観ました。

角川映画の「天と地と」を観たのもここでした。

竹中直人主演の「カルロス」なんていう異色アクション映画も観ました。

「トイレの花子さん」も観ました。

妻と初日に観に行って、入場者特典(探偵手帳みたいなの)をもらった「天河伝説殺人事件」。

思い出がたくさんある映画館で、もっと家から近ければ、バイトしたいくらいでした。

トイレが汚い暗い雰囲気の劇場だった気がしますが、いまとなってはいい思い出です。

地下には、カラオケBOXがあり、でてすぐむかいは、居酒屋「養老の滝」でした。

さようなら、豊橋東宝。

歳をとるというのは、自分が大事に思っているものから、こうしてだんだん離れていくことでもあるんですね。

また別の劇場についても書く機会があると思います。

失礼します。

 

 

 

 

 

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