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2018-03-25から1日間の記事一覧

1980年 9月公開の映画 (本気で本の個人的、思い出)

こんにちは。 本気で本です。 今回は1980年 9月です。 まずは9月6日公開の「バトルクリーク・ブロー」です。 ジャッキー・チェン主演のこの映画、当時としてはめずらしくアメリカ公開(8月29日)から約1週間後には、日本公開されています。 しかも全米では、…

脳出血した中高年のための怪談100物語、当ブログに復活しました。もちろん、進行中です!!

こんにちは。 本気で本です。 アルファボリスの出版申請の顛末については、数日前の記事でご報告させていただきました。 というわけで、当「レディオヘッドを聴きながら」に、「脳出血した中高年のための怪談100物語」復活です。 とりあえず、こちらで進行が…

100-70 探偵物語-3

100-70 探偵物語-3 Kの息子に連れられて所轄の警察署を訪れた誠は、これまでも何度か仕事がらみで世話になってきたせいか、想像以上に、刑事たちに好意的に迎えられた。 「Kさんの仕事を鈴木さんが引き継ぐのかい。 それは心強いね。 Kさんの件はこっちも…

100-69 探偵物語-2

100-69 探偵物語-2 「父は学校をでてから警官になり、定年退職するまでは、ずっと警察に勤めていました。 そして退職してからは、私立探偵になったのです。 自分にはしなければならない、仕事があるといって」 朝からの訪問者はKと名乗り、誠に事情を話しは…

100-68 探偵物語-1

100-68 探偵物語-1 人に監視されるのは、あまり気持ちのいいものではない。 監視者がどんなに巧みに姿を隠していても、気づいてしまえば、なんとなくあちらの気配が感じ取れて、落ち着かなくなる。 鈴木誠は、霊能者という職業柄、人間以外のものにも監視さ…

100-67 おふだ

100-67 おふだ Mさんにとって霊能者と話をするのは、珍しい体験だった。 霊能力に興味はあるが、自分にはそんな力はないし、心霊的な怖い思いをしたいとも思わない。 でも、実際に霊能者に人と話ができるのなら、聞きたいことはいくつもあった。 鈴木誠とい…

100-66 フィーリング

100-66 フィーリング Xさんは有名な僧侶のお孫さんだった。 Xさんのおじいさんが住職をされているお寺は有名で、TV番組で特集が組まれたこともあるほどだ。 だからか、Xさんは宗教や霊というものを信じていない。 高僧だったおじいさんは、いまは痴呆老…

100-65 うさぎ

100-65 うさぎ 「鈴木さん。 動物霊って本当にいるんですか?」 誠の事務所に訪ねてきたのは、まだ若い女性だった。 自己紹介によるとCさんは、20代で女優を目指しながら、アルバイトで生活しているという。 気になることがあって霊能者の誠の事務所にやっ…

100-64 火事

100-64 火事 昭和の昔に、その日、地震が起き、その場で、火災が発生したのは事実である。 それは、当時の新聞にも載っている。 A「わたしは、本当に子供だったんで、なんにもおぼえてないんです。 ただ、家の下敷き、というか、瓦礫の下で泣いてたことはお…

100-63 霊障

100-63 霊障 ある時、出張の帰りに長距離列車に乗ったNは、列車があるトンネルに入った途端、背中に痛みを感じた。 激痛だった。 普通に座っている姿勢を保つことができなくなり、前屈みになって両手を床についた。 痛みはどんどんひろがろがって、背中全体…

100-62 水

100-62 水 スーパー銭湯で見ず知らずの年配の男性に声をかけられた。 かなり太った体格のいい男性で、腹部に大きな手術の痕があった。 相手はどうやら知り合いとカン違いして、誠に声をかけてきたらしい。 「いやいや、すみませんでした。 雰囲気がよく似て…

100-61 1人稽古

100-61 1人稽古 Kがその空手道場で内弟子をすることを決めたのは、そこの道場主が流派の総本部の内弟子出身で、空手道に人生をかける姿勢に憧れたからだった。 道場で寝起きして、自分の鍛錬と道場生の指導、事務仕事、あれやこれやをして日々をすごす。 も…

100-60 オススメ

100-60 オススメ 「この店は、とにかくヤバイんで、鈴木先生をぜひ一度、連れてきたかったんですよ」 知り合いのMの青年に勧められて、誠はMと近所の中華料理屋へ行くことになった。 Mによると、この店はへたな霊現象よりもよほどヤバイのだという。 「ま…

100-59 シャッター

100-59 シャッター 盲人用の眼鏡と呼べばいいのだろうか。 杖をつきながら、その黒い眼鏡をした男性が、1人で訪ねてきたので、誠は、驚いた。 「霊能者の鈴木誠先生ですね。 いえいえ、御構いなく、周囲の方にご迷惑をおかけしない程度には、みえているつも…

100-58 ブツ

100-58 ブツ 深夜のドライブといえば聞こえがいいが、地元の旧友のグチに付き合わされただけであった。 誠は、学生時代からの知り合いのWが運転する車の助手席にいた。 いい年をした男2人の、面白みのないドライブだ。 Wのグチは、仕事にまつわるもので、…

100-57 殺す

100-57 殺す 旦那さんがまじめな人だというのは、説明されなくてもわかっていた。 70才をすぎたSさんは、旦那さんと2人で小さなうなぎ屋さんを経営して、生計をたてている。 誠のところへ相談してきたのは、その奥さんだった。 2人が店舗兼住居にしている一…

100-56 落武者

100-56 落武者 独身OLのKさんが、この部屋はでると初めて感じたのは、入浴中だった。 ユニットバスの小さな浴室で、洗い場にでて髪を洗っていたら、自分以外の誰かが、後ろからKさんの髪をいじっていたという。 Kさんは驚いた。 鏡をみると、Kさんの後…

100-55 死神

100-55 死神 「死神って本当にいると思いますか? ぼくは思います。 ええ。 そうです。 それらしいヤツと会った経験があるんです。 貧乏神とか疫病神でなくて、死神です。 会った瞬間に、こいつが、それだってわかりました。 蛇に睨まれたカエルじゃないです…

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